こんにちは、ミニ丸子です。
この記事では、「消防士の育児休業」についてお話していきます。
育児休業について、夫が消防士だと以下のようなお悩みがありませんか?
・男性社会だし、育児休業は取得しにくそう
・そもそも育児に関する制度がなさそう
・長期の休みを取って給料を貰えないと生活が不安
私も妊娠した際に同じような悩みを持っていました。しっかりと調べることで旦那へも育児休業のお願いがしやすくなりました。
本記事では、消防士が育児休業を取得するための現状やそのメリット、課題について詳しく解説します。
さらに、育児休業を取得した夫の事例や手続きの流れについても紹介しますので、夫婦で一緒に子育てを楽みましょう。
育児休業について知っておきたい基礎知識
ここでは、消防士が育児休業を取得する際に知っておくべき基本的な情報をお伝えします。
育児休業とは
育児休業とは、子どもが3歳になるまで取得できる休暇です。
この期間中は仕事をお休みし、育児に専念できます。子どもとの絆を深めたり、家庭を支えたりするための大切な時間です。
育児休業vs育児休暇:どっちを選ぶ?
消防士には、育児休業と育児休暇という2つの選択肢があります。どちらを選ぶべきか、それぞれの特徴を見てみましょう。
制度 | 期間 | 特徴 |
育児休業 | 子が3歳になるまで取得可能 | 国が定めた制度 |
育児休暇 | 5日間(育児参加休暇 2日間(配偶者参加休暇) | 自治体によって違う可能性あり |
※育児参加休暇・・・妻の産前から子が生まれて1年を経過する日まで
※配偶者参加休暇・・配偶者の出産に伴う入退院の付添い等を行うため
育児休業は長期間取得できるため、じっくりと子育てに関わりたい方におすすめです。一方、育児休暇は短期間ですが、出産直後の大変な時期に集中的に育児に参加できます。
取得可能期間と手続きの流れ:意外と簡単!
育児休業は子供が3歳になる前日まで取得可能です。手続きの流れは以下の通りです:
上司に相談
人事部門に連絡
必要書類の記入
申請書の提出
必要書類など準備をしなければならないので、早めの報告と準備が必要です。
育児休業手当金の仕組み:家計への影響は?
育児休業中は給与の代わりに育児休業手当金が支給されます。
期間 | 金額 |
最初の180日間 | 標準報酬日額の約67% |
181日目以降 | 標準報酬日額の約50% |
ただし、手当金の支給は子供が1歳になるまでで、3歳まで育児休業を取得できても、2年目以降は無給になるので注意が必要です。
給料が減ってしまうため、家計の見直しをしっかりとしておくことが大切です。
消防士の育児休業の現状
近年、育児休業を取得する男性が増えていますが、消防士のように特殊な勤務形態の職業では、育児休業の取得が簡単ではありません。
消防職員の育児休業に関する現状と取得率を見ていきます。
男性消防職員の育児休業に関する現状
消防士は、どうしても育児休業を取得しにくい印象があります。
しかし、取得を促進する取り組みとしては、しっかりとした動きがあるのが現状です。
こちらに男性消防職員の育児休業に関する事が記載されています。
出典:消防庁ホームページhttps://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/3eca38fa21d7f0220160d5a1470a7bc6159337cc.pdf
内容として、「男性消防士!育児休業を取りましょう!」です。
具体的な数値目標としては下記画像の通りです。
男性消防職員の育児休業の取得促進を促してくれています。
このような取り組みがあることを理解して積極的に取得を希望しましょう!
男性消防職員の実際の取得率
では実際に男性消防職員の取得率はどれくらいか見ていきます。
令和4年の取得率は消防本部全体として13.7%(令和3年の取得率は8.4%)
市町村消防本部では16.4%(前年度8.4%・組合消防本部では8.1%と低めな結果となっています。
やはり理想通りにはいきませんね。しかし少しずつ取得率もあがってきています。
まずは取得を希望しないことには始まりませんので、是非希望してみましょう。
出典:消防庁ホームページ(https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/33e04fc906588563a56cb6a1c3f54ba4b4f0e3c3.pdf)
なぜ取りにくい?3つの大きな壁
男性消防士が育児休業を取得しにくい理由には、主に3つあります。
男性社会の風潮:育児は女性の仕事という固定観念
24時間勤務体制:シフト調整の難しさ
経済的不安:収入減少への懸念
これらの壁を乗り越えるには、職場の理解と支援が不可欠です。
私の消防本部では取得を促進するような動きがありました。しかし、実際長期間休むというのは、上司や同僚に申し訳ないという気持ちがありました。
育休を取得するメリット
まずは育児休業を取得することのメリットを見ていきます。
育児休業を取得することで、メリットは沢山あります。
家庭内でのメリット
育児休業を取得することで、父親として積極的に子育てに関わってくれました。
これにより、家族の信頼関係が深まり、子どもが父親を身近に感じるようになります。
また、母親である私の負担は軽減され、家庭全体の雰囲気が良くなりました。
実際に第一子の時は3週間、第二子の時は1ヶ月半休みを取ってくれました。
本当にありがたかったです。
消防士本人のメリット
育児休業を取得することで、普段は仕事で忙しく見逃しがちな子どもの成長を間近で感じることができます。子どもと過ごす時間は、かけがえのない思い出となります。また、夫が育児に参加してくれたおかげで、私の負担が軽減され、より健全な家庭環境が築けたと思います。共に育児に取り組むことで、夫婦間の協力体制も強化されます。
職場には申し訳なかったが、育児休業をとって良かったです。妻の負担軽減のため、子どもの成長を見るには大切な期間でした。
取得する際の課題
育児休業を取得する際には、様々な課題があります。
実際に夫が取得した際に感じた課題をいくつか紹介していきます。
職場での調整の難しさ
シフト制での勤務体制のため、自分1人が長期間休む事により、直接的に同僚の負担増加に直結します。
そのため、取得する時期を早い段階で上司に相談しておく必要がありました。
育児休業を取得する書類上の手続きについて
育児休業を取得するには、正式な申請手続きを行う必要があります。消防士特有の規定や必要書類があり、その書類作成に時間がかかってしまいます。
職場復帰への不安
育児休業明けの業務復帰に対する不安も大きな課題です。
体力や技術の衰え、チームでの役割の変化、子育てとの両立といった悩みを抱えることがあります。
私の場合は、子育てとの両立で夜間の出動などに対応できるか、という不安がありました。
取得するための5つのステップ
育児休業を取得する際は、事前に流れを良く理解しておきましょう。
Step 1: 家族との対話から始めよう
まずは、家族としっかり話し合うことが大切です。育児休業を取得する理由や期間について、パートナーと意見を交換しましょう。
お互いの考えを理解し合うことで、より良い決断ができるようになります。また、家族全員がこの決断に賛同することが、今後のサポートにもつながります。部の規則を確認しましょう。
一人目と二人目では取って欲しい時期や期間などに違いがありました。
お互い話し合っていつ取るのかが家族にとってベストかを決めましょう。
Step 2: 上司・同僚との効果的な相談方法
次に、職場での相談です。上司や人事担当者に育児休業を取得したい旨を伝えましょう。この際、具体的な取得期間や業務の引き継ぎについても話し合うと良いでしょう。事前に自分の不在中の業務対応案を考えておくことで、上司や同僚の理解を得やすくなります。しょう。
相談は早めにすることが大切です。ギリギリになると、その後の手続も遅れてしまいます。
Step 3: 休業のタイミングを決める
育児休業を取るタイミングはとても重要です。出産後すぐに取得する場合もあれば、数ヶ月後から取得する場合もあります。子どもの成長や家庭の状況を考えながら、自分にとって最適なタイミングと期間を選びましょう。
Step 4: 生活の計画を立てる
育児休業中はどのように過ごすか、具体的な計画を立てておきましょう。子育ての日常生活やスケジュールを考えたり、
必要なサポート(保育園や地域の子育て支援など)について調べたりします。この計画があることで、充実した育児休業が過ごせます。
Step 5: スムーズな職場復帰のための準備
最後に、職場復帰に向けた準備も大切です。育児休業中でも最新情報や技術について学ぶ機会を持ちましょう。
また、復帰前には上司や同僚とコミュニケーションを取り、自分の役割や業務内容について確認しておくと安心です。
これら5つのステップを実践することで、消防士として育児休業をスムーズに取得し、充実した子育て時間を持つことができます。
家族との絆が深まり、自分自身も成長できる貴重な経験になりますので、自信を持って育児休業に挑戦してください!
夫婦で考える育休取得と準備リスト
育休取得を成功させるには、夫婦での十分な話し合いと準備が欠かせません。以下のポイントを参考にしてください。
話し合うべき5つのチェックリスト
□ 上司への相談と申請手続きの確認
□ 同僚への説明と協力依頼
□ 育児用品の準備
□ 家計の見直しと調整
□ 復職後の働き方の検討(時短勤務など)
給料が減る可能性も減る可能性もあるため、家計の見直しについてはしっかりと話し合ったほうが良いです。
実際に育児休暇を取得した感想・体験談
実際に夫が取得した際の内容を紹介させて頂きます。
体験談:育児休業を取得した夫の話
最初は職場への迷惑や同僚への負担が心配で、取得をためらっていました。しかし、休業中に子どもの成長をそばで見守り、一緒に過ごした時間は本当にかけがえのないものでした。夜泣きやおむつ替えなど初めての育児に戸惑いもありましたが、その分、妻の苦労や努力を深く理解でき、家族の絆がより強まりました。職場復帰後も、周囲のサポートのおかげでスムーズに業務に戻れました。育児休業を取ったことで、家族にも職場にも良い影響を与えたと感じています。
まとめ
消防士の育児休暇業は、家庭と職場双方にとって新しいステップとなる重要な制度です。取得には課題もありますが、職場内での理解とチームワークを活かすことで乗り越えられる点も多いです。これから育児休業を考えている方は、まずは正しい知識を持ち、前向きに一歩を踏み出してみましょう。
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