私たち家族が経験した被災時のリアルな体験をもとに、どのような苦労があったのか、そしてどのように乗り越えたのかをお伝えします。さらに、これらの体験を通じて防災意識を高める重要性を実感し、私たちが実践してきたことをご紹介します。私たち夫婦の体験が、同じような立場の家族や日常の備えを見直すきっかけになれば嬉しいです☺︎
私たち夫婦の被災経験
防災意識が高まったきっかけは、私たちが経験した二つの大きな自然災害でした。実際の経験を紹介させて頂きます。
東日本大震災のときの経験
震災発生時、私たちは某テーマパークにいました。突然の激しい揺れに驚きましたが、従業員の方々の冷静な誘導で安全に避難することができました。その後、避難先となった小学校では寒さや空腹、また携帯のニュースで津波の映像を見て恐怖を感じました。震災当日は、命を守る行動が最優先であり、パニックに陥らず冷静に避難することの重要性を痛感しました。
出産後の大雨被害
子どもが生後3ヶ月のとき、大雨による被害で停電が2週間続きました。真っ暗な部屋で赤ちゃんの泣き声だけが響く中、心細さを感じました。また、ストレスによる母乳の減少でミルクに頼らざるを得なくなり、この経験から事前の備えの重要性を痛感しました。赤ちゃんのためにも、非常用ミルクやオムツを備えておくことがいかに大切かを学びました。
被災時に実際に苦労したこととその乗り越え方
普段できていることが出来なくなる、、、それは現在の私達にとって本当に大変なことです。実際に私自身が被災した時に苦労したことを紹介していきます。
生活面での苦労
冷蔵庫が使えない問題

👉️停電により冷蔵庫が使えなくなり、食材の保存ができなくなりました。2週間もの間電気は復旧しなかったのでもちろん冷蔵庫の中身は全て駄目になってしまいました。
✅️対策方法
食品を冷凍しておくと、長期間保存できるため、非常時にも役立ちます。冷凍庫に少量の食材を詰めておくことで、停電時にも食材を確保できます。取扱説明書にも停電時の対応が載っていますので、是非一度見てみて下さい。

少しの知識でも知っておくと災害時に約立ちます。私は無知だったので、食材を全て駄目にしてしまいました。
お風呂が使えない問題

👉️停電によりお湯が出なくなり、お風呂に入れなくなりました。大人はウェットティッシュや水シャワーで体を拭きましたが、3ヶ月の子どもは衛生面も考えてお風呂に入れたかったです。結局、カセットコンロを使ってお湯を沸かして沐浴しました。
✅️対策方法
無水シャンプーや体拭きシート、ウェットティッシュを事前に購入しておくと、停電時や断水時のストレス軽減に役立ちます。またカセットコンロがあればお湯を沸かせるので少し体を拭きたいときなどにも役立ちます。

水のいらないシャンプーとボディタオルは夫が職場の非常用バックに入れているほどお気に入りです。
母乳が出なくなった問題
👉️被災時のストレスと疲労により、母乳が出にくくなりました。生まれてから暫くミルクを飲んでいなかったので飲んでくれるか焦りが募りました。母乳で育てていても、私に何かあった時や災害時のためにもミルクのストックはしておくべきだと思いました。
✅️対策対策
液体ミルク(開けてすぐ飲めるタイプ)は便利で、災害前に一度試しておくと安心です。粉ミルクの場合、使い捨ての哺乳瓶も用意しておくと、断水時でも衛生的に授乳できます。

子どもが小さい時はおむつも多めにストックしておいて方が良いです。私は家と車にもおむつのストックをしています。
夫が仕事で三日間帰れなかった問題
👉️夫が仕事のため三日間帰れず、私一人で子どもを守ることになりました。非常時の対応だけでなく、家の外の状況や家族の安全を確保するプレッシャーが大きかったです。夜間に強風と大雨が続く中での子どもの寝かしつけは大変でした。
✅️対策対策
夫が消防士だと災害時は基本家にいません。そんな状況で子育てをしていくのはとても大変なので、家族や親戚の近くに住み、何かあれば助けて貰えるようにした方が良いです。

被災経験から私の実家の近くに住むようになりました。家族が近くにいるだけで安心感が違います。
避難所生活での苦労
衛生面の問題
👉️液状化で道路が泥だらけになり、避難所もすぐに汚れてしまいました。避難所生活のストレスを軽減するためには、最低限の衛生管理が重要です。
✅️対策対策
除菌ウェットティッシュや携帯用アルコールスプレーを準備しておくことで、手指や身の回りの衛生管理がしやすくなります。簡易トイレや消臭袋も備えておくと、避難所でのストレスが軽減されます。

お出かけ中に被災することもあります、なので除菌シート・アルコールスプレーは常に持ち歩いています。
携帯の充電問題

避難所では充電できる場所が限られ、多くの人が長時間待たなければならない状況でした。家族と連絡が取りたいのに電池がない、、という状況は本当に辛いです。
✅️対策対策
大容量のモバイルバッテリーを事前に準備しておくと、災害時の情報収集や連絡手段に役立ちます。また日常的に使うバックにも一つ入れておくと、外出している時に被災しても使えます。
家族の防災意識の高め方!防災を日常にものにする
防災の意識を高めるのってとても大変だと思います。私達家族では、意識を高めるというより、防災を日常の一貫として取り入れるようにしています。
- 家族で定期的に防災訓練を実施
実際の災害時に冷静に行動できるかを試すため、家族全員で避難経路や避難場所を確認しています。 - 非常食の試食会を開く
非常食を普段から食べておくことで、災害時の不安を減らし、食べ慣れていることが心の安心感につながります。 - 日常で使える防災アイテムを家族で選ぶ
防災アイテムを備えておくのは良いですが、いざという時に使えないと意味がありません。なので、日常的に持ち歩ける物を防災アイテムに代用するようにしています。

まとめ
被災の経験を通じて、日頃の備えの大切さを痛感しました。消防士の家族として、これからも防災意識を持ち続け、皆さんにも情報を共有していきたいと思います。また、備えは一度きりではなく、定期的に見直しを行い、家族みんなで意識を高めることが大切です。家族の安全を守るために、私たちができることはまだまだあります。皆さんのご家庭でも、少しでも役立つことがあれば嬉しいです☺
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